2026年9月6日放送の「情熱大陸」に登場するのが、雪氷学者・杉山慎(すぎやま・しん)さん。
南極やグリーンランド、パタゴニアの氷河・氷床を長年にわたって現地調査してきた研究者です。
この記事では、杉山さんのプロフィールや経歴、「雪氷学者」という仕事の内容、
雪氷研究に惹かれた理由や人生哲学、そして著作についてまとめてみました‼️
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氷床研究の第一人者が、南極氷床の観測の実際から最新の研究成果までをわかりやすく解説した一冊で、2022年に第38回講談社科学出版賞を受賞しています。
杉山慎さんのプロフィールは?
杉山慎さんのプロフィールは・・・
・氏名:杉山 慎(すぎやま しん)
・生年:1969年 愛知県生まれ
・学歴:大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了
・学位:博士(地球環境科学)(北海道大学)
・現職:北海道大学低温科学研究所 教授/北海道大学北極域研究センター センター長
・専門分野:雪氷学(氷河・氷床学)。南極氷床、グリーンランド氷床、パタゴニアの氷河などを研究
となっています。
9月6日(日)よる11時10分放送
— 情熱大陸 (@jounetsu) August 30, 2026
MBS/TBS系 #情熱大陸
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世界トップクラスの氷河研究者
夏のグリーンランドで見つけた異変 pic.twitter.com/VJrXLaqpOw
杉山慎の経歴は?
杉山さんの経歴で目を引くのは、大学院を出てすぐ研究者になったわけではないという点です。氷河研究者として大成するまでに、一見畑違いに見える回り道をいくつも経ています。
畑違いの企業で4年間、光通信デバイスの研究開発に従事
大阪大学大学院修士課程を修了した杉山さんが最初に選んだのは、アカデミアではなく信越化学工業への就職でした。1993年から1997年までの4年間、精密機能材料研究所で光通信用デバイスの研究開発に携わっており、雪や氷とはまったく関係のない分野からキャリアをスタートさせています。
青年海外協力隊としてアフリカ・ザンビアへ
企業を退職した後に選んだのも、大学院進学ではなく青年海外協力隊への参加でした。1997年から2年間、アフリカ南部のザンビア共和国に渡り、現地の高等学校で理数科教員を務めています。雪も氷も縁遠い赤道に近い国で理科を教えていた人物が、後に世界有数の雪氷学者になる――という経歴のギャップが、杉山さんのユニークさの一つです。
30歳前後で博士課程に進み、研究者としてはやや遅いスタート
杉山さんが北海道大学大学院の博士課程に進んだのは2000年、30歳前後のタイミングでした。企業勤務と海外協力隊での活動を経てからの進学であり、いわゆるストレートに研究者を目指したキャリアパスとは一線を画しています。博士課程修了後は、スイス連邦工科大学での研究員を経て北海道大学低温科学研究所に着任し、講師・准教授を経て2017年に教授、2025年4月からは北海道大学北極域研究センターのセンター長も務めています。
南極やグリーンランド、パタゴニアなどでの大規模な氷床・氷河調査を主導し、2013年には日本雪氷学会学術賞、2019年には北海道雪氷賞(北の六華賞)を受賞。2022年には著書『南極の氷に何が起きているか』で第38回講談社科学出版賞を受賞しています。
雪氷学者とは?
雪氷学(せっぴょうがく、英語:glaciology)とは、氷(水の固体)と、その降水・堆積形態である雪を対象とする学問です。氷河や氷床、海氷、凍土、雪崩や吹雪といった雪氷現象から、地球全体の気候変動における雪氷の役割まで、扱う対象は多岐にわたります。地球科学や気象学、災害科学、物質科学など複数の分野にまたがる総合科学とされています。
杉山さんが所属する北海道大学低温科学研究所は、世界で初めて人工雪の結晶をつくった中谷宇吉郎博士の研究が基礎となり、1941年に設立された研究所です。雪の結晶研究から出発し、現在は氷河・氷床・南極・アイスコア・森林の積雪など、地球上の低温環境で起きる現象を幅広く調査しています。杉山さんはこの研究所で、氷河・氷床・南極をキーワードに研究を続けている雪氷学者です。
杉山慎と雪氷の出会いは?
杉山さんが氷河の世界に足を踏み入れたきっかけは、もともと山登りが好きだったことにあるといいます。ある時期に山登りにのめり込み、「自然を相手にする仕事に就きたい」と考えるようになったことが、氷河研究者を志す原点になったそうです。信越化学工業での勤務や青年海外協力隊としてのザンビアでの活動を経てから研究の道に進んだのも、この思いを実現するための道のりだったといえます。
氷河研究者となった杉山さんにとって、世界最大の氷河ともいえる南極氷床は特に大きな関心の対象です。かつては温暖化の影響を受けにくいと考えられてきた南極の氷床が、近年の観測技術の進歩によって急速に変化していることが明らかになりつつあり、その謎の解明に惹かれ続けているといいます。
杉山慎の研究哲学とは?
杉山さんの研究スタイルを象徴するのが、「実際に現地に足を運んで観測すること」を大切にする姿勢です。南極やグリーンランド、パタゴニアといった厳しい環境に自ら赴き、氷河や氷床の底で何が起きているかを直接調べることにこだわり続けています。
また、自然環境の変化を数字やデータとしてだけでなく、現地に暮らす人々の生活への影響として捉えようとする姿勢も特徴です。グリーンランド北西部の村・カナックでは、氷河の融解が地元のハンターたちの狩猟にまで影響を及ぼしている実態に触れ、住民との対話を重ねながら研究を続けています。自然科学の視点と、そこで生きる人々の暮らしへの視点をあわせ持つことが、杉山さんの研究者としての軸になっているといえるでしょう。
杉山慎の著作は?
杉山慎さんは、数々の著作を出版しています。
杉山さんの研究について深掘りしてみたい方は、ぜひチェックしてください‼️
『南極の氷に何が起きているか―気候変動と氷床の科学』(中公新社)
氷床研究の第一人者が、南極氷床の観測の実際から最新の研究成果までをわかりやすく解説した一冊で、2022年に第38回講談社科学出版賞を受賞しています。
このほか、共著として以下のような書籍・事典にも執筆しています。
『なぞの宝庫・南極大陸』(技術評論社)

南極大陸の全体像を俯瞰し、雪と氷に覆われたこの大陸が刻んできた地球史や環境変動への反応のしかたを解説した一冊。
『低温科学便覧』(丸善出版)

雪や氷の結晶成長から氷河・氷床、寒冷圏の生態系まで、低温科学の基礎から最新の研究成果までを網羅した便覧。
まとめ
いかがだったでしょうか。
杉山慎さんは・・・
・北海道大学低温科学研究所教授・北極域研究センター長を務める雪氷学者
・企業勤務や青年海外協力隊を経て研究者になった異色の経歴の持ち主
・雪氷学は氷と雪を対象とする総合科学で、杉山さんは氷河・氷床・南極を専門とする
・山登りへの情熱から「自然を相手にする仕事」を志したことが原点
・現地観測と、現地の人々の暮らしへの視点を大切にする研究姿勢が特徴
・代表作『南極の氷に何が起きているか』(中公新書)は講談社科学出版賞を受賞
ということがわかりました。
杉山さんの今後の活躍に要注目です‼️
